壊れたハンドシュレッダーを分解して中を確認
今度の手動シュレッダーはずいぶん丁寧に使っていました。
- 紙は重ならないようにしてシュレッダーにかける
- 裏に糊(のり)が付いている紙はシュレッダーにかけない
- 下に溜まったシュレッダーくずは、こまめに捨てる
それで、1回あたり数百枚のシュレッダーがけをこれまで3回くらいやりました。快調です。はかどります。
ところが、”好事魔多し”といいますが、今回が、まさしくそれでした。原因は、銀行の通帳の表紙です。これって、厚紙です。はがきの厚さとほぼ同じ。ですから、ぎりぎり大丈夫だったはずなんですが・・・
通帳の表紙には、ご丁寧にガーゼのような糸がすき込んであるんですね。 失敗しました。紙がシュレッダーに食い込んで、ハンドルが回せなくなります。
それでも無理やり少しだけハンドルを廻すことができましたが、そのうち、にっちもさっちもいかなくなりました。ハンドルが回りません。力任せに無理やり回そうとすると、”バキン!!”「アーまたやってしまった!」
これまでの破損は、ハンドルの軸が折れたり、根本のプラスチックが割れてしまったのですが、今回は様子が違います。ハンドルが廻せるが、空回り、何も手ごたえがありません。初体験!?
シュレッダーを分解する
もうこうなるとダメだろうけど、持ち前の好奇心でシュレッダーを分解してみました。
下の画像が、紙やカード、CDを裁断する機構部分です。
左側の2本の円筒状の部分がA4の紙を細断する機構部分。右側の上下2組の、2本の細い串団子状の部分が、ひとつがCDやDVDをそしてもう一つがカードを細断する機構部分。手前が、ハンドルと、その回転をそれぞれの細断部分に伝える部分のようです。
伝える部分が隠れていて見えないので、ハンドルとカバーを外しました。歯車の組み合わせで、ハンドルの回転を伝えるようになっています。
左側の紙の細断機構に着目。
円盤に複雑な形の突起がついた、カッター刃の単体が串刺しになっています。恐る恐る適当に触ってみると金属でできています。触ってスパッと切れるわけではないし、どれが実際の買った部分なのかは全く分かりません。
カッター刃が上下方向にたくさん串刺しになり、左右の刃が交互に噛み合わされてひと組になって取り付けられています。
ハンドルを回すと、左右の刃が時計回りと反時計回りに回転します。そしてこの噛みあった部分に、上から落とされた紙が通り抜けて短冊のようになって押し切りされていく。
その間に、短冊は横方向にも切られて行く。この仕組みでどのようにして横方向のカットができるのか?まったくわかりませんでした。
詳しくはわかりませんが、実に複雑怪奇な仕組みだということがわかりました。
ともかく、縦18ミリ、横3ミリ四方の細かい紙片になります。この切り方をクロスカットと呼んでいるんですね。精密機械です。
さて、本体の仕組みの観察はこれまでにして、ハンドルの回転を伝える歯車の部分を拡大します。中央の歯車に注目してください。下部右寄りの歯が二つ欠けています。
見やすいように、黒い歯車を外して、さらに拡大しました。
黄色で囲った部分の歯が欠けているのがわかると思います。
力任せにハンドルを回したとはいえ、金属の歯車が欠けてしまうとは、 いやはやです。 確か二千何百円かで購入したものです。手間と費用を考えてこのシュレッダーの修理はあきらめました。
ちなみに、さきほどの本体の機構部分もばらしてみたんですが、かみ合わせが複雑で、もう二度と復元はできませn^^;;
もっと注意して使えば、あと数千枚は細断できたと思います。残念ですけど廃棄処分です。
プラスチックと金属を仕分けして整理しました。
まとめ
このシュレッダーは、とても細かく細断できるタイプですが、金属部品の組み合わせがとても複雑にかみ合って細断しているらしいことが、よくわかりました。
そのかみ合っている部分に、紙がしっかり食い込んでしまうと、ちょっとやそっとの力では動かせなくなってしまうのも理解できます。
食い込んだ紙を外すのも大変でした。そのために機構部分も分解してしまったんですが、カッターの組み合わせが複雑すぎて、元に戻すこともできませんでした^^;
このメカの部分がしっかりできているほど、シュレッダー本体が重くなるんでしょうね。そういった意味で、この製品はよくできています。残念です。まだまだ使えたはずなのに・・・
使い方が悪かった・・
くれぐれも、銀行の通帳の表紙は、けっしてシュレッダーにかけてはいけません!
ハンドであろうと、たぶん電動でも、シュレッダーが紙を細断する機構に大きな違いはないはずですので、取り扱いに注意しましょう!!
厚い紙をシュレッダーにかけてはいけません。無理してハンドルを回さない、間違っても、力任せに回そうとしない! ハンドルが回らなくなったら、逆回転させて紙を取り出そう。
男性は特に注意。こんな場面で自分の力を誇示してはいけません^^
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