家庭用電動シュレッダーの選び方
不要な紙をすばやく処理したい
あなたが電動シュレッダーを調べてみようと思ったきっかけはなんですか? たとえば、
- 郵便物や領収書などの個人情報が書かれた紙は、どんどん溜まる。一年を過ぎた分から処分して減らしたい。
- 仕事で、個人情報をあつかう伝票処理を家庭ですることが多い。書き損じがたくさん出てしまう。それを処分したい。
そのまま捨ててしまうと、個人情報を他人に知られてしまいそう!細かく細断して処分しようと思っていてもついつい紙を溜め込んでしまう。たくさんの個人情報入りの不要な紙を安全に簡単に処理したい。 そう思ったからではありませんか?
もしあなたが、ハンドシュレッダーを持っていても、一枚や二枚ならともかく続けて十枚の紙を処理するのは面倒ですし、それが数十枚になると、とても処理しきれません。
- 溜まった紙を、なるべく速く処理したい。
- 電動シュレッダーって、家庭用があるのね。 ちょっと調べてみようかな。
そんなあなたに、このページではお答えしていきます。まず結論から。
なるべく大きなゴミ容器が収納できる、設置スペースの許す範囲の外形のサイズを選びます。とくに動作音がなるべく静かなものが良いです。この観点で選ぶと、あとは使い方次第で末永く使っていけます。これから詳しくお話ししていきます。
電動だと簡単に処理できて便利そうだな?
”溜まった不要紙を、速く処理してくれそうだ”あなたが電動シュレッダーに抱くイメージは、こんな感じでしょうか?そのイメージのとおりです。電動シュレッダーは、各メーカーから、いろいろな製品が販売されています。その中から、あなたの悩みを解決してくれるものを見つけるのは大変です。ポイントを3つに整理しました。
家庭用電動シュレッダー選びで大切な3つのポイント
設置場所は卓上かデスクサイドか
まず最初にあなたの悩みを整理してみましょう。
- 一度にたくさん紙を処理できるものがいいのか?
- なるべく本体が小型のものがいいのか?
両方が一度に解決すればいいのですが、残念ながら、この二つは、両立しません。実際に作業してみれば気がつきますが、本体に内蔵されるごみ容器の容量が決め手になります。
一度にたくさん処理できるものはごみ容器が大きくなり本体もどんどん大型になります。
小型を望めば、ごみ容器の容量が小さくなり一度に処理できる紙の枚数が減ります。一度にたくさん処理するときにはごみ捨ての回数が増えて面倒になるわけです。
一度の処理量(ゴミ箱の容量)をどのくらいにするか、1度に処理したい紙の枚数をどう予測するかが決め手になります。むずかしそうなことを書いてしまいましたね。
でも現実に、机とかテーブルの上に置いて使う、”卓上タイプ”にするか、机とかテーブルなどの足元に置いて使う”デスクサイドタイプ”にするか、どちらかを選ばないといけません。
その目安としては、あなたが、
”できるだけ小型を使いたい、1回の作業で処理する紙は10枚程度に抑えられるわ”、というのでしたら、卓上タイプ。そうではなしに、
”机やテーブルなどの足元に置いて構わないから、1回の作業で数十枚は紙を処理したいわ”、というのでしたら、デスクサイドタイプ。このように選びます。
あなたは、卓上とデスクサイドのどちらのタイプがご希望ですか?
動作音は静かなものがいい
二つ目の項目です。カタログに、”静音”と記されている製品を選びましょう。数字で表すと50dbから60dbくらいまでの数値が明記してあることが目安になります。
シュレッダーの動作音はそもそもうるさいものです。手動でハンドルを回すハンドシュレッダーでも、内部のカッターが紙を切り裂く音が気になることがありました。
電動シュレッダーは、電動モータで内部のカッターを回し紙を細断します。紙を細断するときのバリバリという音に電動モーターの動作音が加わります。日中でも静かなところではうるさい。早朝や深夜の使用は避けたほうがいいですね。
価格の安い製品には相当うるさいものがあります。また、処理スピードが速い、つまりモーターがより速く回転するという意味ですが、動作音が大きい傾向にありました。
そのうるささを軽減した”静音”タイプが販売されています。50dB(デシベル)辺りですと、テレビの音声が聞き取りにくい程度で済むかなという感じです。なるべく静かな製品をとの観点で、50dBから60dBあたりで、おすすめの小型電動シュレッダーを選びました。
とはいえ、私自身は50dBと60dBの違いはわかりません。50dBでもうるさいと感じる時があります。うるささへの感じ方には個人差も当然あります。60dBでも静かと感じるかもしれません。
製品情報をみると、”静音”と明記してある場合は、だいたい50dB台前半のようです。また動作音を明記してない場合は、おそらく60dBを超えているものと思われます。それで50dBから60dBの明記を条件にしました。
いずれにしても、電動シュレッダーは、基本的にうるさいものだと決めてかかりましょう。家庭用に使うには、動作音に着目してなるべく静かなものを選べば後悔しなくてすむとわたしは思います。
外形寸法とゴミ容器の容量
三つ目の項です。ふたつが関連しあうので一緒に説明します。
外形寸法を確認
シュレッダー本体の外形寸法が使用する場所に収まるのかどうか必ず確認します。
外形寸法が、製品選びで一番悩ましいと思います。製品ごとに寸法が異なりますから。購入を決める前に、製品の外形寸法(幅・奥行き・高さ)が、あなたが用意できる設置スペースに収まるかどうかを必ず確認してください。
家庭用に分類できるデスクサイドタイプの製品は、だいたい、幅が20cmで奥行が40cm、高さが50cm程のスペースが必要です。
カタログ値で音の静かな家庭用電動シュレッダーを10点ほど選び、おおきな紙にそれぞれ本体の幅と奥行きを四角く書き出して大きさを較べました。大体同じサイズですが、幅や奥行きが微妙に異なるのがわかりました。高さも異なります。
”設置スペースがそんなにとれない” そんな時にこそ製品の寸法をしっかりチェックしてくださいね。繰り返しになりますが、製品ごとに微妙に寸法が違いますから。
ごみ容器の容量を確認
製品の外形寸法が決まれば、ゴミ容器の大体の容量が決まってしまいますが、それでもなるべく容量の大きいほうが便利ですので注意しましょう。製品によっては、奥行きや高さを多めにとってごみ容器の容量を稼いでいると感じられましたから。
卓上タイプは、そもそもゴミ容器の容量も犠牲にして小さくしているので、残念ながら、あまり選択の余地はありません。
一方で、デスクサイドタイプですと、奥行と高さ方向に選ぶ余地があるはずです。良くチェックしましょう。
ゴミ容器は、大きければごみ捨ての回数が減って楽なんですけど、それだけ製品の外形寸法が高くなってしまいます。
あまり小さいとごみ捨てが面倒になります。調べてみるとデスクサイドタイプの場合は、8リットル以上が使いやすさでひとつの目安になります。
ゴミ容器の容量と、外形寸法とを天秤にかけてバランスの良いところに決める。面倒ですがこれが大切なポイントになります。
卓上か/デスクサイドか、動作音が静音か、外形寸法/ゴミ容器の容量をどこにきめるか
以上が、シュレッダー選びで大切な3つの項目でした。お分かりいただけましたでしょうか。
補足説明
以下の項目もチェックしておきたいポイントです。もうしばらくお付き合いくださいね。
マルチか紙専用か
シュレッダーには、紙処理専用タイプ紙と、CDやカードが処理できるマルチタイプ(2wayとか3wayとも呼びます)とがあります。
紙専用の方が外形寸法が若干小さくなりますが、少しでもCDやカードを処理する機会があったり設置スペースに余裕があれば、マルチを選んでおくのが無難だと思います。
A5専用かA4紙処理可能か
超小型の電動シュレッダーには、A5用紙しか処理口に投入できないタイプがあります。A4用紙は2つに折って投入するという手間がかかります。
小さな紙しか処理しないとか、とにかく小型がほしいとかいった,事情があればA5タイプ。そうでなければ、A4紙が投入可能なものを選ぶのが、後々のためによいと思います。用紙投入口がだいたい210㎜とか220㎜と表記されています。
一度に処理できる紙の枚数
紙の挿入口に重ねて入れられる枚数のことです。デスクサイドでは、5枚とか6枚が多いです。卓上は2枚。
デスクサイドは、それなりにモーターもしっかりしているはずなのですが、あまり一度に紙を差し入れないほうが紙詰まりのトラブルなどを未然に防げると思います。卓上は、小型なだけに内部のモーターが非力なので、1枚ずつ入れていくのが良いです。
どうしてかというと、連続して紙を挿入していくと、だんだん紙の入れ方がぞんざいになり、どうしても紙が斜めに入ってしまい、途中から紙がよれて2枚がさねになって、処理速度が遅くなったり、紙詰まりをしてしまったりするからです。
なるべく一度に挿入する枚数は控えたほうがよいという注意点を踏まえても、一度に挿入できる枚数は、デスクトップに軍配が上がります。速く処理したければ、デスクサイドですね。
連続運転時間
この時間を超えて連続で紙を処理し続けると、安全ブレーカーが落ちてすべて停止。作業再開できるまで1時間程度は待たなければなりません。
私は電動型を使い出した頃は、だんだん面白くなって夢中になってしまい、突然、全然動かなくなって青くなった思い出があります。そのときは、機械が壊れてしまったのかと心配しましたが、1時間後に無事復旧しました。安全ブレーカーというのはそもそもそういう働きをするためのもの…
あらかじめ覚悟していたとしても、この回復時間を待つのは、長くて辛いです。連続運転時間が2,3分のものだと、制限時間を気にしながら、しょっちゅう手を休めなければなりません。効率が悪いですよね。
ですので、なるべく連続運転時間は5、6分以上のものを選ぶようにしましょう。(この数字は、製品情報を見比べて私が出した個人的な数字で、あくまでも目安です)
外形色
白とか黒、ベージュといったものがあります。好みの問題ですが、ずっと近くに置いて使うものなので、色の指定ができる場合は慎重に選びたいですね。購入する際には、色の指定を間違えないようにしましょう。
まとめ
基本として考慮したい3つのポイントは、
- 卓上に置いて使うのか、足元に置いて使うのか
- 動作音が小さいか
- 設置スペースに合わせて外形寸法がそこに収まるか、なるべくゴミ容器は大きめに
ということでしたね。そして、
- マルチ用途か紙処理専用か決める
- 処理する紙の大きさはA4が多くないか
- 一度に処理したい紙の枚数は多いか
- 連続運転時間は長めに
- 外形色は自分の好みを選ぶ
こういった点も考慮したいです。
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