ハンドシュレッダーの選び方
ハンドシュレッダーを選ぶ際の目安
シュレッダーを選ぶときには、手でハンドルを回して紙を細断する「ハンドシュレッダー」と、電動モーターの力で紙を細断してくれる「電動シュレッダー」 どちらにするのかをまず考えます。
一度に処理する紙の量
10枚程度まででしたら、ハンドシュレッダーの出番です。10枚以上を処理することが多ければ電動シュレッダーを考えましょう。
ハンドシュレッダーは、紙の1枚1枚を自分のペースで処理できるというメリットがあります。不要な紙をサクサクと切り刻んでいくときの、”爽快感”といったらいいんでしょうか、ストレス解消になります。1枚や2枚であれば、手で回していてもそれほど疲れません。枚数が少ないなら、ハンドシュレッダーで十分です。
ところがだんだん枚数が多くなると腕や手が段々疲れてきて飽きてきます。紙の処理が仕事のようになり、作業もいい加減になってきます。紙の入れ方が段々とぞんざいになり、それが紙詰まりなどの不具合の原因になりやすいんです。
一度に処理する枚数が10枚以上と多いのなら、手間も時間もかからない電動シュレッダーに任せましょう。
使う環境が静けさを求められているかどうか?
早朝や深夜など周りが静かで騒音が気になる場合にシュレッダーを使うことが多ければ、ハンドシュレッダーが適しています。
紙を細断する音はうるさいです。
電動式は紙を細断する音にモーターの動作音が加わります。静まりかえった環境では、モーターで紙を一気に処理するときの音は気になります。
ハンドシュレッダーはハンドルを回す力加減を自分で調節できます。うるさいと思ったらゆっくりとハンドルを回せばいいんです。
電動シュレッダーにも周囲への影響を配慮して”静音タイプ”を明記してある製品があります。シュレッダー作業が日中で音がそれほど気にならないというのであれば、電動シュレッダーの中でも特に静音を謳っている製品がおすすめです。
製品選びのポイント
ハンドシュレッダーの製品選びです。なるべく小さくて安価なものを選びたいのが人情ですね。でも次の点を考えてから選んでください。
ふだん処理したい紙のサイズに合わせる
ふだん利用している紙のサイズをふりかえってみてください。処理したい紙のサイズがポイントになります。事務用で一般的なA4サイズの書類を多く扱っている方は要注意です。
とても安価な製品には、A5用といってとてもコンパクトなものがあります。外形が小さく価格も安いのが魅力的ですが、ちょっと待ってください。
A4はA5の倍の面積で、紙の幅がA5より広いです。A5用のシュレッダーの入口にA4の紙はそのままでは入りません。紙を一回折りたたんでシュレッダーにかけることになります。
紙をきちんと折りたたむのは面倒です。紙を2枚重ねて一度に処理するので、力を入れてハンドルを回さなくてはなりません。厚紙の場合には、下手をするとハンドルが回らなくなったり、悪くするとハンドルの根元が割れて使えなくなる故障につながりかねません。
A4の紙を処理することが多そうな場合は、A5用のシュレッダーは避けてください。
もし”薄くて小さいA5以下の紙しか処理しない”のでしたら、A5用もありとい感じで選んでください。
それなりに重量のあるものを選ぶ
紙を細断するには、紙を挿入口に差し込み、本体を左手で押さえながら、右手でハンドルを回しておこないます。
ちょっと厚紙だったりすると、ハンドルを回すのもシュレッダー本体を押さえるのにも力が要ります。本体があまりにも軽すぎると、ぐらぐらとふらついてしまいがち。ある程度の本体の大きさや重量がないと使いづらくなります。
持ち運ぶには重くて不便かもしれませんが、1kg以上あることが一つの目安で、2kg前後のもので選べばよいと思います。
クロスカットタイプを選びましょう
とても安価な製品でたまに見かけますが、紙が短冊にしか細断されない”ストレートカット”の製品は避けたいです。ところてんみたいに、細長い紙切れが垂れ流されてきまが、カットされる短冊の幅が広いと、短冊を並べて元の紙に復元できる可能性が高くなります。
その点、”クロスカット”と書いてあれば、まず間違いありません。縦が10mmから20mmで横が3ミリ程度の紙片に細断する製品が多く、元の紙に復元するのはかなり困難になります。
なお、CD・DVD・カードなどの情報媒体を紙とは別の挿入口でカットしてくれる「3way」・「マルチ」の製品の場合で、情報媒体の処理方法はストレートカットのみですが、ストレートカットすれば情報復元はできなくなるのでご心配なく。
細密カットタイプを選ぶかどうか
通常のクロスカットでもセキュリティは十分保てますが、さらに細かく細断するものとして、細密カットとかマイクロクロスカットに対応した製品につての考え方です。
紙のカットのサイズは、縦が10㎜で横が2㎜程度になります。ここまで細かくなれば復元はさらに困難になり、セキュリティの面では十分すぎるくらいです。セキュリティを最重要視するんでしたら、マイクロクロスカットタイプを選びましょう。
ただし、クロスカットタイプに比べると、ハンドルを回すのに力が余分に要るのと、ハンドルを余分に回さなければなりません。使い勝手の面ではクロスカットで十分だと思います。
次は、おすすめのハンドシュレッターのページです。
”おすすめのクロスカットハンドシュレッダー”
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”おすすめのマイクロクロスカット対応のハンドシュレッダー”
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